1950-04-28 第7回国会 参議院 電力問題に関する特別委員会 第20号
この場合に電力経済の本質から申しまして、できるだけ電力の経済圈を広く取るということが一番電力のロスを少くし、且つ又料金の地域差を少くするゆえんだと私は考えます。即ち電力というものは発送電、配電、それが同時に瞬間的に行われる作業でありまして、その生産物が貯蔵されるということができない。
この場合に電力経済の本質から申しまして、できるだけ電力の経済圈を広く取るということが一番電力のロスを少くし、且つ又料金の地域差を少くするゆえんだと私は考えます。即ち電力というものは発送電、配電、それが同時に瞬間的に行われる作業でありまして、その生産物が貯蔵されるということができない。
従つて電力経済圈であるとか或いは電力圈という言葉は、電気の発送発電の中の発送の部分的な関係であるから、配電部門とは別です。そうしてこれが適正規模であるかないかということは、今の電力連繋によつて、丁度同一の電源、共通の電源によつて供給し得る地域が最も経済的に成り立つか成り立たないか、これが電力経済圈の大きさを一番経済的に見得る判断である。
そこで過去において電氣事業の発達の過程を考えて見ました場合に、やはりこのブロックというものに或る程度の掣肘を受けておるというか、順應しておるとでも申しますか、例えば関東地方で申しますと、大体関東地方を中心にしたような電氣の或るブロック的な……これは又私達は電力経済圈というような言葉も使つておるのであります。この経済圈的な色彩を帶びております。
○説明員(友永信夫君) ブロックの問題に対して電産としてちよつと反駁して申しますが、この水力地帶から火力地帶へ補給金をやるということは、先糧一本松氏は九ブロックは現在の段階において一つの電氣経済圈だと言つていることを引繰り返して、要するに、労銀調節面において電氣経済面は全國が一つの経済圈に入つているということを証明しているのであります。